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株式会社 技研

住宅購入者向け インスペクション解説

2024/07/01

インスペクションって何?
インスペクションって必要?
どういったときに役に立つの?
住宅購入を検討されている方の中には、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

―― 安心・安全な住宅購入のために ――

住宅の購入は一生に一度の大きな決断です。
そのため、購入後のトラブルを避けるためにも、住宅の状況をしっかり把握することが重要です。
そこでおすすめなのが「既存住宅状況調査」です。
このページでは、既存住宅状況調査(インスペクション)について詳しくご説明していきます。
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ますます高まるインスペクションの重要性

スムーズに不動産売買を行うために大切な建物状況調査ですが、近年、中古住宅市場における建物状況調査の重要性はますます高まっています。
2018年4月には、宅地建物取引業法(宅建業法)の改正により、不動産売買において不動産会社による建物状況調査についての説明や、調査結果の報告などが義務化されました。ただし、建物状況調査の実施は義務化されていません。
また、2020年4月には民法が改正され、これまで分かりにくかった中古住宅の売買に関するルールが明確化されました。これにより、欠陥や不具合に気付かずに売買した中古住宅について売主にかかる責任がさらに重くなっています。

そして、2024年4月1日に宅建業法が改正されました。
この改正により、宅建業者は媒介契約書に「建物状況調査を実施する者のあっせんの有無」について記載しなければならなくなりました。あっせん「無」とするときは、その理由を記入しなければなりません。その為、宅建業者は売主又は買主に対して、建物状況調査の制度概要等について紹介することが求められます。宅建業者はトラブル回避の観点から、建物状況調査の限界(瑕疵の有無を判定するものではないこと、等)について媒介契約書に明記し、消費者に伝達する必要があります。

先述からも、住宅購入を検討している消費者は今まで以上に、自分に合った住宅を見つけるため様々な情報を求めていく傾向が強くなっています。

既存住宅状況調査(インスペクション)とは…

  • 国の登録を受けた機関が開催する講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について目視や計測、非破壊検査を行います。
  • 売主・買主どちらが実施してもかまいません。
    買主が実施する場合は売主の同意が必要となります。

次に既存住宅状況調査のメリットを紹介します。

1.購入前に問題を発見することができます。
専門の調査員(既存住宅状況調査技術者)が建物の劣化状況、修繕が必要な箇所を詳しくチェックします。
これにより、一般の購入者には見つけづらい問題を事前に把握できます。

2.購入後の安心感を得ることができます。
調査結果をもとに、購入前に修繕が必要な箇所を明確にし、リフォーム工事の予算や計画を立てることができます。
購入後の予期せぬ出費を避けることができるため、安心して新生活を始められます。

3.保険加入について。
保険会社では、既存住宅状況調査を受け、問題のなかった住宅に対して、住宅かし保険を提供しています。
これにより、万が一の際にも適切な保証を受けることができます。
※保険のお手続きは商品によって異なります。
保証をあわせて検討されている方は事前にご相談ください。

デメリットは下記のことが考えられます。

1.調査に費用がかかる
調査を行なうと、費用がかかります。
当社の調査費用はこちらです。 ⇒⇒⇒ 料金表<技研HP>
さらに、調査結果により修繕することになると、別で工事費用が必要になります。

2.すべての不具合を発見するのは難しい
既存住宅状況調査の検査範囲は、下記のとおり主に目視検査及び非破壊検査です。
・現場で足場等を組むことなく、歩行その他の通常の手段により移動できる範囲
・戸建住宅  小屋裏や床下については、小屋裏点検口や床下点検口から目視可能な範囲
・共同住宅  専有部分及び専用使用しているバルコニーから目視可能な範囲
断熱材や配筋などは目視できないため、住居の隅々まで全ての箇所をひとつ残らず調査できるわけではありません。
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よくあるQ&A

Q.調査にかかる時間はどれくらいですか?
A.既存住宅状況調査(インスペクション)にかかる時間は、物件の規模にもよりますが、1時間半~2時間程度が見込まれます。

Q.調査費用はどれくらいなの?
A.調査費用は、物件によって異なります。
インスペクション料金はこちら ⇒⇒⇒ インスペクション料金表

Q.調査で見つかった劣化事象の原因を特定することはできますか?
A.原因を特定することはできません。
あくまで調査時の建物の状態をお伝えする業務となります。

Q.調査結果はいつ出ますか?
A.大まかな内容は、調査時に検査員から口頭でお伝えすることはできます。
紙面では、調査実施の2~7日以内のご報告となります。

Q.調査時の立ち合いは必要ですか?
A.基本的にはお立会いをお願いしております。
少なくとも、検査の開始時と終了時はお願い致します。
もし、ご都合により難しい場合は個別にご相談ください。

Q.調査はどんなところを見ていきますか?
A.目視および触診で建物の各箇所を確認し、目視や触診ではわからない床や壁の傾きについては、デジタル水平器などの測定機器を使用して確認します。
詳しい調査箇所と調査内容はこちらをご覧ください。 ⇒⇒⇒ 調査内容について

Q.調査した家が今後何年もつかわかりますか?
A.既存住宅状況調査は調査した時点での状態をお伝えするものですので、今後について判断することはできません。
また、どれくらいで補修が必要になるかも判断できません。

Q.既存住宅状況調査を実施するとどんなメリットがあるの?
A.事前に専門家がチェックすることによって、雨漏りや不具合等の不安が解消されます。
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住宅という大きな買い物をすると考えると、既存住宅状況調査の負担はそこまで大きくないのではないでしょうか。
既存住宅状況調査は購入者にとってのリスクを最小限にし、安心して新生活をスタートするための強力な味方です。
是非、この機会にご利用ください。
あなたの夢のマイホームを、安心・安全なものにできるようお手伝いさせて頂きます。

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